足羽川ぼんぼり物語について
「足羽川ぼんぼり物語」は、足羽川の桜並木(幸橋〜九十九橋)にて春桜が咲き誇る季節に、地元中学生とともに制作した独楽吟をあしらった手作りの「ぼんぼり」を灯しています。様々な日常風景や心情の叙情された独楽吟入りのぼんぼりは夜になるとライトも点灯し、桜のトンネルに灯りをともす春の風物詩となっています。
足羽川にぼんぼりの灯る風景をもう一度
かつて桜の花が咲く春の季節、足羽川の桜並木にはぼんぼりが灯る風景がありましたが、その歴史は一度は途絶えてしまいました。2014年秋、もう一度ぼんぼりの灯る桜並木を復活させようと有志を募って活動が始まったのが足羽川ぼんぼり物語です。復活するぼんぼりには、地元の歴史を感じるものにしようという想いから、地元の中学校に協力を依頼し、中学1年生の生徒さん方にオリジナル独楽吟を詠んでもらい、ぼんぼりを共同で制作する運びとなりました。そして2015年春に「第1回足羽川ぼんぼり物語」を開催することができました。翌年の第2回からは参加中学校も増え、有志による実行委員会を毎年継続してお祭りを存続しています。
「独楽吟」とは?
独楽吟(どくらくぎん)とは、福井の幕末期の歌人である橘曙覧(たちばなのあけみ;1812-1868)が詠んだ〈五・七・五・七・七〉の調子の歌であり、『たのしみは〜』で始まり『…とき』で終わる短歌です。
橘曙覧は福井城下(現在の福井市つくも)に生まれ、日常風景を取り入れ身近な言葉で詠む独楽吟を生涯にわたり残し、没後は正岡子規をはじめとする歌人にも影響を与えました。
橘曙覧については福井市橘曙覧記念文学館のホームページでご覧いただくことができます。
春にだけ現れる「桜床」
足羽川の桜橋南詰付近に桜の花が咲く時期だけ現れる、大きなデッキ上のものがあります。「桜床」(さくらどこ)です。私たちの実行委員会では期間限定で桜の花をより近くで楽しむことができるスポットを製作しています。(「桜床」は当団体の登録商標です。)
これまでの活動
2015年
・第1回足羽川ぼんぼり物語実施
・光陽中学校の生徒が詠んだ独楽吟ぼんぼりが並ぶ
2016年
・第2回足羽川ぼんぼり物語実施
・明倫中学校が取組に参加開始
2017年
・第3回足羽川ぼんぼり物語実施
2018年
・第4回足羽川ぼんぼり物語実施
2019年
・第5回足羽川ぼんぼり物語実施
・川西中学校が取組に参加開始
・クラウドファンディングを実施し、桜床に「越前松平家葵紋」の陣幕を制作
・ふくい桜まつりと合同オープニングセレモニー実施
2020年
・明道中学校が取組に参加開始
・福井伝統工芸アイドル さくらいと と共同でぼんぼり制作
・第6回足羽川ぼんぼり物語実施(新型コロナウイルスによりぼんぼりの吊り下げに留まる、規模縮小で実施)
2021年
・福井市イメージ戦略に協同し「福いいネ!」でプロモーション活動参画
・福井県「おもてなし宣言291」活動団体登録
・第7回足羽川ぼんぼり物語実施